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パソコンを購入しておおいに利用しようと考えていたのに、突然の故障で仕事に差し支えが出てしまったといったとき、その故障によって仕事が遅れた部分を、休業損害のような考えで保証してもらえるのでしょうか。
車の故障のときは、修理する間、「代車」といって、代わりの車を用意することを請求できるのがほとんどです。多くの場合は、事故などで、消費者側の一方的な問題のときですら、このような対処があります。これは、車というものが、日常生活の中で欠くべからざる存在になっているからでしょう。車がなければ、生活や仕事ができないというところまで来ているということかもしれません。
果たしてパソコンがここまでの必要性の認知、社会的認識に達しているでしょうか。パソコンがなければ、仕事の重要な部分が進まないという状況は生まれているのは事実ですし、そうした仕事の分野も確実に広まってきています。
しかし、社会的な常識の部分では、まだまだ、便利な道具といった程度の認識が一般で、使わなくても仕事ができる、好きな人だから使っているといった認識が現実ではないでしょうか。
この認識が、車並みの認識になったとき、「代車」ならぬ「代パソ」という存在が出てくるでしょう。
パソコンの利用によってどのような利益が生み出されているのか、パソコンがないことによってどのような不利益が生じたのか、こうした点の立証が果たしてできるでしょうか。民法の世界では、損害賠償を請求するときは、請求する側が請求金額の立証をしなければなりません。請求者に、パソコンが利用できなかったことによる損害を立証する義務があるのです。
最近インターネットプロバイダーの中に、利用出来なかった時間分料金を返還するといいうサービスが始まりました。このように、利用できない期間の損害金を客観的に算定できる場合は、比較的簡単に使用できなかった期間の損害の支払いを請求できそうですが、このようなはっきり算定できるケースは少ないでしょう。
このことは、損害を請求できないというのではなく、その立証が大変困難だというにとどまり、立証に自信があれば、挑戦するのも大変意義があるといえるでしょう。
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